免疫力を高める食の智恵

身体に良い理想のお塩とは?

6月になると梅干し作りを始める方も多いのでは。

ウチも毎年、作っています(^^)

梅干しのための梅の実は、今年は「よつ葉ホームデリバリー」で購入しました。

https://www.yotuba.gr.jp/

立派な大粒の梅の実が届き、早速仕込みました。
 

 

さて、今回の「免疫力を高める食の智恵」は、梅干し作りにも欠かせない「お塩」のお話をお伝えします。

 

減塩信仰は迷信!?

まず最初に、今では世間一般に広く認知されてしまっている「高血圧の原因は塩の摂り過ぎ」というのは誤りです。

俗に言う「減塩信仰」ですね。

ほとんどの高血圧症は「ホルモンの分泌異常、腎臓障害、血の汚れ、血管の汚れ」等によるものですので、「高血圧=即減塩」という誤った常識による減塩は、心身に深刻な害を与えてしまいます。

ですので、バランスを考えた上での食事を摂ることが第一で、「塩」自体は絶対に必要な栄養素といえます。
※高血圧には2種類あり、その対処法については、また他の回でお伝えします。

ただし、精製された「食塩」を使っていると高血圧の要因になります。

精製された食塩は塩がもともと持っている生命力やミネラルは少なく、ほとんどが塩化ナトリウムです。

化学合成物質の食塩を摂り続けると、血圧が上がったり腎機能が低下して、そのため「減塩信仰」が生まれています。

本来、食べものを腐らせないための塩を必要以上に「減塩」していけば、食べたものが腸内で腐敗して悪玉菌を増やす結果になります。

減塩すると体内毒素を溜め込みます。

また減塩をして塩不足の人は、毒素が体から抜けにくくなります。

体内毒素は足(特に指の間)から最も多く排出されますが、汗と共に塩分・ミネラルも大量に抜けていきます。これは塩のミネラル成分が毒素を吸着して、自らも道連れになって出ていくためです。

ですので、ミネラルがないと毒素が出にくくなり、病気の元となります。ちなみに絹の靴下を重ね履きして毒素を出す方法がありますが、これも減塩すると効果は薄くなります。

本来のお塩はミネラルの宝庫

塩は大地や海の生命力が凝縮された「ミネラルの宝庫」です。

味噌、醤油、梅干など、昔からある食品のほとんどに塩が含まれています。塩は本来、食品を腐らせないためのもので、味噌や醤油と同じ保存食でもあります。

また昔から「お清め」に使われていることからも、浄化作用も強力です。家の浄化、アクセサリーなどの石の浄化、葬式帰りに振る塩も浄化。地上にある固形物でもっとも浄化作用が強いのが塩です。

人間の身体も塩分がなくなると腐敗していきます。梅干しでも味噌でも魚でも、塩に漬けるものはすべて「保存食」です。最近の食べ物には、その保存食に合成保存料を使っていますが、そういった人工物の入っていない食べ物を出来るだけ摂るようにしたいですね。

自然塩の問題点

近年、健康食への意識の高まりから、健康に気を使っている人は化学合成物質の食塩ではなく、自然塩・自然天日塩に切り替えることも多いと思います。

しかし、海水塩である「自然塩・自然天日塩」に含まれる「ニガリ成分」は、タンパク質を極端に固めてしまいます。

ご存知の方も多いと思いますが、「ニガリ」は大豆タンパクを固めて「豆腐」を作るために使われます。

自然塩の「ニガリ」はわずか3~10%しか含まれていません。しかし何年もの間、自然塩を摂ることで、タンパク質で出来ている人間の内臓も徐々に固くなり機能が低下していきます。

特に腎臓が最もニガリの悪影響を受けやすく、腎臓の糸球体がニガリの凝固作用で少しずつ硬化すると、血液のクリーニングや余分な水や老廃物をろ過して尿にすることが出来なくなります。

腎臓内で石ができることも多いのです。腎臓は血液をろ過して毒素を出す大切な臓器なので、硬化すると「腎不全」などの各種腎臓病にも発展します。

また人の体は骨以外ほぼ全てタンパク質で出来ています。

体内に入ったニガリは腎臓のほかにも肝臓、膵臓、心臓をはじめ、全ての内臓、筋肉、神経、血管、細胞など全身を徐々に硬化させ、機能停止させて多くの難病、不治の病の根本原因となっていきます。

なお海水塩をフライパンで焼いてもニガリ成分は消えません。

「海水塩のニガリはフライパンで焼いて飛ばすといい」と言う人もいます。しかし、それでニガリに含まれる「酸化マグネシウム」はある程度、減りますが、もうひとつの成分である「硫酸マグネシウム」は焼いてもほとんど消えないため、ニガリの凝固作用は残ります。

適量の海水塩を摂る分には問題ありませんし、精製された食塩よりもはるかに身体にいいと思います。

ですが、海藻類や魚にも海水塩は含まれています。その上でさらに保存食(梅干しや味噌)の多くに海水塩を使ったものを食べて10年、20年と長期間、ニガリを摂ることのリスクには注意が必要です。

穀菜食(玄米菜食)をしていても顔色が悪くて土気色の顔をして痩せている人は、玄米で変色したのではなく、ほとんどが海水塩に含まれるニガリが原因です。

日本食の多くは塩を含むものが多いです。漬物、味噌、醤油、ゴマ塩、梅干し・・・。

せっかくオーガニックの食品を食べていても、自然塩で作られたものだと短命になってしまうのです。

身体に良いお塩とは

塩の中で一番お勧めなのが岩塩です。

縄文時代に食べられていた塩は「岩塩」でした。それが、やがて掘り尽くされ、弥生時代になってから「海水塩」が食べられるようになったのです。

岩塩は大昔に海底や湖だったところが大地になり、長年の風化作用で結晶化したものです。

ニガリの成分でもある「マグネシウム」が長年、風や雨やいろいろのものにさらされ、かなり少なくなっています。ですから「塩の中で何が一番いいか?」と聞かれれば「岩塩」ということになります。

ちなみに100歳以上の長寿者が多いロシアの長寿民族の摂っている塩が、ニガリの全くない岩塩です。自然塩、自然海塩を食べている長寿の民族は世界中どこにもありません。

岩塩を使ってお味噌や梅干しを自分で作っていれば別ですが、自然食品店で買ったオーガニックのものでも「海水塩」を使って作られてると思います。ですので、せめて毎日の料理に使うお塩は、岩塩を利用することをお勧めします。

究極のミネラルバランスをもつ最高の食用岩塩

フェルミナータ・ストアでお勧めしている食用岩塩「このは」は、億単位の年月の中で凝固結晶化した岩塩です。

生成の永い年月の間に、ニガリ成分がほとんど無くなり、必要なミネラルだけが残ったお塩です。腎臓をはじめ各器官に負担をかけません。

味も美味しく、もう10年以上リピートされている方も多く、今の時期は梅干し作りのため、たくさんのご注文をいただいてます。よかったらぜひ毎日の食事にご利用ください。

ニガリダイエットについて

数年前に人気のダイエットとして一時期、いろいろな健康雑誌やテレビで紹介された「ニガリダイエット」。

今ではスーパーなどで普通に液体のニガリ成分が売られていますし、日々の健康に良いと思い、使用されている方もいるのでは・・・。

確かにニガリダイエットは、ミネラルをたくさん摂り入れることができるのでやせます。その代わり、ご説明したように腎臓を徐々に固めていき、相当な負担をかけてしまいます。ですから10年、20年後に腎臓の病気が増えてくる可能性があります。

なお前回お伝えしました「亜麻仁油」は燃焼系の油と言われていて、飲んでいると適度に痩せる方が多いですので、こちらのほうが安全で健康にも良いダイエットになりますよ(^^)

※ダイエット目的にオメガ3のサプリがありますが、熱に弱い成分のため、生で摂っていただいたほうがいいと思います。